時は戦国時代。三河を支配下に置いた今川は、西の隣国である尾張への領土拡大を狙っていた。尾張は、織田信秀亡き後、領内での対立が続き、織田信長がこれを制したもののまだ不安定な状態だった。それゆえ、織田勢からは離反または降伏して今川方に下る者が絶えず、尾張南部の知多半島の大半が今川の支配下となった。
この状況を打開するため、信長は知多半島の付け根に存在する今川方となった2つの城──鳴海城と大高城への圧力を強めた。それぞれの城の周囲に砦を築き、包囲して孤立させたのである。
これを受けて今川義元がついに動く。1560年、大軍を率いた義元は、両城の包囲を解くべく知多半島に向かった。そこで起きたのが、かの有名な「桶狭間の戦い」である。
『桶狭間戦棋』は、桶狭間の戦いを再現した歴史ボードゲームです。
桶狭間の戦いでは、油断していた今川義元が織田信長の奇襲攻撃によって討ち取られた、と長らく信じられていました。しかし近年の研究では、実態はもっと異なっていたと考えられています。
このゲームはそうした歴史研究を踏まえ、また新たな見解を含めて、桶狭間の戦いを再構築しています。伝え聞く状況でゲームを始めることも、新しい見解に基づいてそれを試すこともできます。ゲームをプレイすることで、桶狭間の戦いの真実に迫ってください。
本作は2022年に同人版として小部数だけ発売され、桶狭間の戦いを最新の見解に基づいて再現したゲームとして注目を集めた同名作品の新版です。商品化にあたっては、ゲームデザイナー自身によるゲームの各種調整、並びに選択ルールや駒の追加が行われています。
また記事では、ゲームデザイナーによる桶狭間の戦いの真相についての推理と仮説を掲載し、それを軍事ライターで自らもゲームデザインを手掛ける河合秀郎氏が分析! 仮説の真偽を見極めます。歴史記事や関連ゲーム、また連載もスタートし、読み応えある内容です。
駒シート1枚(駒60個分)
マップ1枚(A3判)
解説書1冊(ゲームルール8ページを含む)
ゲーム名:桶狭間戦棋(おけはざませんき)
プレイ人数:2人
プレイ時間:45分(ルール説明時間を除く)
ゲームデザイン:九条まさはる
『桶狭間戦棋』Q&A
現時点ではありません。
(2025年11月5日)
歴史&ゲーム解説「実験・桶狭間の戦い」(九条まさはる)
検証記事「その仮説は正しいか?」(河合秀郎)
歴史記事「信長の軍隊」(樋口隆晴)
人物紹介「織田信長」(なまえしゅういち)
連載「歴ボド探求隊」(堀場亙)
コラム「作戦研究なんてしてないよ」(澤村勇)
織田信長(ナカニシリョウ)【Web】
商品名:歴ボド第2号
発行:株式会社IED
編集:コマンドマガジン編集部 ボードゲーム係
定価:3,300円(本体3,000円+税10%)
発売日:2025年12月5日
JAN:4580080700459
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